yProcessingClub

すみません、許してください

作業者は手順書の作成者に優しくあってほしい

ポエム。

私は会社で担当製品の手順書を書くことがある。手順書に従って作業するのは私ではない別の者が行う。ちょっとした改修(今までの製品に機能を追加したもの)の場合、手順書の修正もちょろっとだけだが、新規製造品の場合は1から手順書を考えるわけである。もちろんベースは今までの製品のものを流用して作るが。

このような場合、手順書のクオリティが悪い場合が多い。新規品のため情報が少ないのもそうだし、私ではない要因により上流工程が遅れて手順書に取り掛かれるのは納期の間際だったりする。製品や手順を進めるのに必要な治具類がまだ完成しておらず、妄想で書くしかないこともざらにある。また、そもそも担当ではない製品の手順書を担当者が忙しいという理由で代わりに書くこともある。

作業者はカスな手順書を見ながら作業するのだが、作業所に不明点がある場合は呼び出され、多くの場合大声で罵倒される。こんな手順書じゃ進められねえよ、と。

このようなパワハラで精神がやられてメンタルクリニックに通ったこともある(というか今も通っている)。上司にもパラハラの相談はしたが、「注意しても直らないから……」などと言われて終わり。どうやら上司や会社は私を守ってくれないようだ。このような状況が続くようであれば転職するしかないだろう。
話が逸れてしまった。

こういう考えがある。
「手順書はアルバイトにも分かるように作れ。」

これは確かにその通りで、私もなるべくそのように作っている。だが、先に述べた理由によりなかなかそのようにはいかない現状もある。

こうした場合に思うのは、作業者が「手順書はアルバイトでも分かるように作られているのが当然」と思っていないかということだ。アルバイトや新入社員が作業するのではない。作業者は私よりも年齢が上で、給料も多くもらっている。そのような「プロ」が「バイトでも分かる作業書じゃないと作業が出来ない」と言うのはおかしいと思う。だったらバイトに最低賃金でやらせればいいじゃんという話である。作業者が高給をもらっているのは、不足した作業書をなんとか読み取って(不明点は作成者などに確認するのも含む)作業する応用力があるからだと私は考える。

もちろん、私も「質が低くても読み解くのが当然」とは思わず、質を高めていく次第である。

要するに、お互いがもっと優しくなれば世界は平和になるのではという痛切な祈りなのである。