夏が暑すぎてキレそう。バイクに乗ってたら暑さで狂って死亡してしまう。というわけで、空調服を着てバイクに乗ることにした。
買ったのはバートルの空調服。見た目がなかなかカッコよい。
長袖タイプも買ったが、こっちはバイクには向かないことがわかったため(理由は後述)、以下のベストタイプを追加購入した。
純正バッテリーは予算の都合で見送った。その代わりにバイクから電源を取ることにした。
バイク空調服の感想
空調服(長袖タイプ)
まず普通のTシャツの上に長袖タイプの空調服を着て走ってみた。感想としては、信号待ちでは快適だが高速走行では駄目。
信号待ちではバイクの走行風が無くジリジリと焼けるわけだが、ここでは空調服が大活躍する。体はもちろん涼しいし、首の前側から風が抜けてヘルメットの中にも風が入ってきていい感じ。自分はフルフェイスしか使ってないけどジェットタイプのヘルメットならもっと効果を感じられるんじゃないかな。
ところが走り出すと、本来はバイクの走行風が当たって心地よいはずだが、空調服は生地がビニールみたいになっていてウィンドプロテクション効果が働いてバイクの走行風を感じないのだ。空調服のファンの空気も走っていると特に感じない。よって、空調服を着ている意味を感じない。
それだけならいいが、さらに70km/h以上の高速走行を行うと、袖がバタついて鞭のように腕をビシビシしてくるので痛い。空調服の効果がゼロどころかマイナスになってしまっているのが大きいデメリットである。
ガバガバグラフでお気持ちを表明するとこんな感じだ。
空調服(ベストタイプ)
次に、コミネのフルメッシュジャケットを着て、その上からベストタイプの空調服を着て走った。これが大分いい感じ。信号待ちの快適さはそこまで損なわれていない。腕に風は来ないけど、体+首周りに風があるだけで大分違う。走行すると腕に走行風が当たるので快適。高速走行で100km/hくらい出してもももちろん袖がバタつくことも無くて快適。
ガバガバグラフはこんな感じかな。停車時~走行~高速走行にかけて安定して快適なのが空調ベストという結論だ。
フルメッシュジャケットのせいで空調服のパワーをダイレクトに体に当てることはできないけど、安全面を考えるとしょうがないかな。安全面無視したら長袖タイプの冷感コンプレッションインナーを着て、その上に空調ベストを着こむのが最高に快適なのではと思う。
空調服をバイクから電源取る
空調服の最大の欠点として、バッテリーが尽きたら終わりという点だ。バイクから電源を取れば、バイクが走っている内は無限に電源を取れる。そういうわけで、バイクから電源を取る方法について述べる。私は電気の専門ではないし公式の方法でもないので参考にするのは自己責任でお願いする。
ポンチ絵を描くとこういう感じ。
まずバイクバッテリーから生やすケーブルは、コミネの電熱グローブ用のケーブルをそのまま流用した。
バッテリーに取り付けるケーブル。ヒューズがついててショートしても安心だ。
次に、ここから空調服の電源コネクタにつなげるケーブルだ。まずはバッテリーに取り付けたケーブル側のコネクタは、同様にコミネ純正を用いた。こいつをニッパーでぶった切ってコネクタ部分を使用する。
空調服側のコネクタはDC電源に付属していたコネクタを流用した。下のamazonリンクのワニワニがついてるケーブルね。これをニッパーでぶった切って使用。
こっち側については別に指定は無く規格に合うやつを使えば良いだろう。5.5x2.1mmタイプのDCジャックを選べば良い。
こういうのとかね。こっちも使用実績あって確実に接続できることは確認済。
上の2つのケーブルをえいやってくっつける。上記写真では間にホムセンで買って来たスイッチをかませているが、スイッチをつけるメリットは感じられなかったので紹介はしない。
これで12V供給できる。バートルの空調ファンは19Vなのでマックスのパワーは享受できないが、12Vでも十分だ。
空調服をUSBバッテリーから電源取る
番外編だが、USBタイプの普通のバッテリーから空調服の電源を取る方法についても述べる。必要なのは「トリガーケーブル」だ。普通はUSB出力は5Vだけど、例えばスマホの急速充電を行う際にはスマホからUSBバッテリーに対して「俺は12V対応してるからその電圧で供給してくれや」みたいに情報を送って、それでバッテリー側も対応していれば12V送るみたいな仕組みらしい。トリガーケーブルはその辺を模擬することで5Vより大の電圧を出力させるケーブルだ。
似たケーブルとしてあるのが昇圧ケーブルで、これはケーブル側(コネクタ部分)に5V→12Vなどに昇圧させる回路が入っているケーブル。こっちは昇圧の際に発熱するので多分危ないと思う。空調ファンくらいの消費電力なら発熱はしないと思うけどね。まぁバッテリー側で12V供給対応してるんならそれをそのまま使えたほうが多分効率がいいだろう。知らんけど。
トリガーケーブルはこういうケーブルだ。調べた感じでは先っぽがオスタイプしかなかったので、例の如くケーブルをぶった切って適当なメスコネクタをつける必要がある。
こちらが作成したケーブル。普通に動く。これによりバイク乗ってる際はバイクから電源を取って、バイクから降りたらUSBバッテリーで電源を取れるという攻守ともに完璧な構成になることができる。優勝!
なお、上に貼ったamazonリンクはUSB端子がタイプCで私が作ったのはタイプAで違うじゃんという話だが、タイプAで12V供給に対応しているバッテリーが少ないので今からやるならタイプCのほうがいいし、噂によるとそもそもタイプAで5Vより大の電圧を供給するのは仕様上駄目っぽい。USB PDとかそういうアレ。私は雰囲気で電気工作をやっているのでそういうのはよく分からんし動いてるからヨシ!の高い安全意識を持って人生をやっているのである。
まぁそういうわけでタイプCのトリガーケーブルを貼らせてもらった。タイプCのやつは私は試したことないけどね、まぁ動くかと思う。
なお、12V供給に対応していないバッテリーに12Vトリガーケーブル接続すると、5Vで供給されていちおうファンは動く。そよ風にしかならんけどね。