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ソーナー方程式

ソーナー方程式について簡単にメモ。

ソーナー方程式

ソーナーの性能を予測する際に使用されるのがソーナー方程式である。

アクティブソーナー方程式は以下で表される。

SL-2TL+TS=NL-DI+DT

パッシブソーナー方程式は以下で表される。

SL-TL=NL-DI+DT


アクティブソーナー方程式

送波器(プロジェクタ)より信号音を出力する。
出力レベルSL(source level)とする。
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ターゲットに向かうまでの間にレベルTL(transmission loss、伝播損失)だけ減衰する。
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ターゲットにぶつかる放射音のレベルはSL-TLである。
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放射音がターゲットにぶつかると、音が反射される(エコー)。
ターゲットストレングスTS(target strength)として、エコーのレベルはSL-TL+TSとなる。
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エコーがソースに戻るまでの間にレベルTLだけ減衰する。
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受波器(ハイドロフォン)が受信するエコーのレベルはSL-2TL+TSとなる。
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ここで雑音レベルNL(noise level)、受波器の指向性利得DI((receiving) directivity index)とすると、
受波器が受信する雑音レベルはNL-DI
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よって、受波器が受信するエコー対雑音比はSL-2TL+TS-(NL-DI)

閾値DT(detection threshold)でターゲットを検出するとして、
SL-2TL+TS-(NL-DI)=DT
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移項すると
SL-2TL+TS=NL-DI+DT



パッシブソーナー方程式

パッシブの場合、ターゲット→受波器の片道だけを考えればよい。
ターゲットが放射する音のレベルSLとすると、受波器が受信した信号のレベルSL-TLとなる。

よって、
SL-TL=NL-DI+DT