記憶の整理のためにメモ.
記事の正しさに責任は持ちません.
追記。
↓qiitaに記事を投稿した。ブログ記事の焼き直しだが、より詳しく書いてるので良かったら見て欲しい。
qiita.com
瞬時周波数とは?
ある信号(音響信号など)の周波数の時間変化(変調と言ったりする)を調べたい欲求がある人もいるだろうが,そういうのを調べるのを時間周波数解析という.時間周波数解析において一番知りたいのは「(目的の信号の)周波数の時間変化」であり,これは位相を時間微分することで求められ,これを瞬時周波数と呼ぶことにする.(速度の時間変化は速度を微分すると求められ,これはどうやら加速度と言うらしいのだが,位相を微分したものは瞬時周波数と言う.)
簡単にまとめると,
ある一瞬の周波数を知りたい
↓
位相を時間微分する
という素朴な考え方だ.
周波数が一定の信号
周波数が時間変化する信号を考える前に,
まず周波数が一定の信号を考える.
振幅,周波数(一定)である信号
ここで位相を微分するとであり,瞬時周波数は時間変化せず、周波数が一定であることを再確認できる.
周波数が時間変化する信号
次に周波数が時間変化する信号を考える.
瞬時周波数をで表す.
]で],
]で],
と周波数が線形変化する場合,
瞬時周波数の時間-周波数グラフは以下のようになる.
このグラフの式は
周波数の時間変化を見るには位相を微分すれば良かったので,逆向きに考えると,このような周波数の時間変化を持つ位相はを積分すれば求められる.
これをの中に入れると,
周波数が時間変化する信号
が出来上がる.
このスペクトログラムを求めると,
となり,期待通りの信号となった.
ちなみに,このように線形に周波数が変調する信号をLFM信号(Linear Frequency Modulated Signal,線形周波数変調信号)とか線形チャープ信号と言ったりする.